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「甘い人生」鑑賞<三回目>またまた発見の連続!
2スクリーンから1スクリーンになったからなのか、今までのなかで一番入りがよかったな〜〜。ちょっと前に座りすぎちゃったので後ろに移動したいと思って振り向いたら、びっしり座ってた。
この映画館で見る方たちって、ものすご〜くマナーがよろしいです。
気に入りました。「スカーレット・レター」「マラソン」「南極日誌」み〜〜んなココで見ようと思ったのでした。
以下は、3回目をみて思ったことをそのまま書き綴ります。
【映画の導入部についての感想はこちら、特にヒスに対するソヌの心を書いてみました。】
映画の構成
出だしは、風(モノクロからカラー)⇒スカイラウンジ⇒ラウンジへと続く廊下⇒地下 というふうな映像のならび・・
おしまいは、地下⇒廊下⇒ラウンジ⇒風
つまりは、最初に木々が揺れるのは 風でなくお前の心が揺れているのだ・・と暗示めいたものがある。そして本編。
最後は、ラウンジの天井にある葉っぱ(つくりもの?)が揺れることで心の揺れがあったことをあらわし、極めつけは「甘い夢」をみたので泣くというセリフで締めくくる。
なぁんだか洒落ているでないの・・って思ってしまいました。
最初の支配人としての風格を備えたソヌがこちらに向かって歩いてくるさまと、最後のもうどうしようもなくなって袋小路の終点にむかっているソヌがラウンジにむかって歩くさま・・
同じ人間で、ブラックスーツに身は包んでいるけれど 全然違う。
何度も何度も歩くシーンをやりなおさせられたというが、それだけ監督はこだわっていたということなのではないだろうか?
カン社長とソヌ
ヒスを見逃したことがわかってから、命令に背いたということでソヌにリンチを加えることは、あの世界では常識であろう・・・
でも、そうしたら宙吊りにして、左手を痛めつけるだけで終わるのではないだろうか?
あそこまで陰湿に、命乞いをさせるように 自分にひれ伏すようにとする必要があるのか? (あのようなのが通常だとは思いにくい。)
絶対に動かないと思っていたソヌの心がヒスに動いたことが許せなかったということなのではないだろうか?
可愛がっていた部下だからこそ余計に感じる裏切り行為。嫉妬とあいまって少し冷静さを欠いているような気もする。
「本当の理由はなんだ?」とカン社長はソヌに聞く。答えられないソヌ。
このあと生き埋めにされるが、何故なのか‥それを確かめたくて逃げ出すようなものだ。実際そのあとにペク社長にも聞いている・・答えを聞く前に殺してしまうが。
最後にカン社長本人に逆に「本当の理由はなんなんだ?」と聞く。お互いにわかるようなわからないような〜〜。
この二人の関係については、私自身には曖昧模糊としていてどうもストーンと理解できない。
甘い夢
甘い夢のはなしの前に「むごすぎる」という言葉がでてくる。
そのセリフのあと、ヒスのあどけない表情がうつるので、単純に娘を殺してしまうことは素人を殺すことはむごすぎるというふうにとれてしまいました。本当はどうなのかしら?
「甘い夢」については、ヒスに対する思いとか、ヒスとどうのこうのというよりも・・・長年かかって築き上げてきた支配人の座のことをさしているのではないかと思いました。
シャドウボクシングのシーンがでてきますよね。仕事をおえたあとでエスプレッソを飲み干し、夜のラウンジのガラスにうつる自分の姿に惚れ惚れし・・・あたりを気にしつつシャドウボクシングをする。
そんな、一番充実していたときが続くことこそがはかない夢だったということなのではないかなぁ〜〜って思いました。
実は、今回は、この最後の「甘い夢」ということが一番心に残りました。
以下はいたっていたっていたって・・・個人的なことなのですが。
この映画みながら思って、決心して、過去の自分と少しだけ向かい合ってきました。
このブログ・・李炳憲さん以外に話題にのぼることがたま〜〜にある
いまだに心の奥底にいる(?)人の話です。
そのひとと最後に待ち合わせた喫茶店。きょう映画を見に行った街にあります。
もうウン十年もたっていて、残っている店なんてものすご〜く珍しいのにまだあるんです。流行ってるんです。
「甘い夢」
〜〜眠りから覚めた弟子が泣いていた。
〜〜〜〜
甘い夢をみました。
なら何故にそんなに泣いている?
〜〜流れる涙を拭きながら低い声で答えた。
その夢は叶わないからです。
ずっとずっと一度入ってみようと思いながら、勇気がなかった。
どうしてだかわからないけれど、入り口まではいくのに、足がすくんで入ることができなかった。
でもね、な〜んとなく、叶わない「甘い夢」だってきちんと認めようって思って・・・
行って、ランチを食べてきました。
昔と同じなのかどうかはわからない。
なんとなくしか思い出せないから・・
でもね、少し心が軽くなったような気がするのです。
私にとって、特別な思いばかりが膨らんでいたあの場所も、とっても心地のよい時間がすごせそうな喫茶店の一つになりました。
なんだかへんてこな映画の感想になっちゃったけれど
3回見て キム・ジウン監督ってと〜っても繊細な人なんだなって思いました。
一度目には全然わからなかったけれど、銃のドンパチやアクションシーンに埋もれがちだけれど、ものすごくきめ細かい伏線がはってあって・・
ビョンホンさんのファンだから何度もみたのですが、よかった〜何度も見てって思いました。
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comment
すばらしい。私はボキャブラリーが少ないので
うまく言い表せないことがもやもやと心や頭の
中に渦巻いてますが、プラムさんのを読んでると
そーそーそういう事私も言いたいのよと叫んでます。
そして私のもやもやが少し減るのです。
この映画は公開前からメイキングやNGシーンなどが
テレビで流れていたので、それを思い出してしまい
泣けそうなシーンなのに「ぷっ」と吹き出しそうに
なり困りました( ´ー`
露出が多いのも考えものだわと思いました。
ではでは
- by くるみ
- 2005/05/15 11:12 AM
いやいや・・お褒めいただきr(^ω^*)))テレマスナ
な〜んか時に独りよがりになりがちな文章にお付き合いいただきましてありがとう (^-^)ゞ ポリポリ
露出が多いというのは、私も感じます。
あれれ、あのシーンはないの? とか・・・
このあと、失敗したんだよねとか・・・
Vサインの場所だ〜とかね!
一度目はそれで全然映画に集中できなかったわ( p_q)エ-ン
これって何度も見るための作戦・・なわけないよね。
ビョンホンさんのことを知りたいけれど、作品はまっさらな状態でみてみたい。
これも叶わぬ夢の一つですかね〜〜( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
- by プラム
- 2005/05/15 5:13 PM
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人を愛したことのない一人の男の一瞬の選択。 命がけで愛した者を守る、究極のラブストーリー。 ■監督・脚本 キム・ジウン ■キャスト イ・ビョンホン、キム・ヨンチョル、シン・ミナ、キム・レハ、ファン・ジョンミン ソウルを一望できる優雅なスカイラウン
- by 京の昼寝〜♪
- 2005/05/15 12:10 AM
冒頭の墨絵のような色合いから自然の色へと変化する画面そこで語られる師匠と弟子の不思議な問答。最後は、再び、その師匠と弟子の問答で閉じられる。ここからもわかるように、この映画には哲学的な要素がちりばめられている。その中でも注目すべきシーンがある。カン社
- by 映画と出会う・世界が変わる
- 2005/07/07 12:55 AM
甘い人生 a Bittersweet Life イ・ビョンホン(李炳憲) おめでとう!第42回百想芸術大賞映画部門最優秀男優賞 !! えと、、なんなんですか?これ?? 勝手に解釈!で良いですよね。 これは、完全に、ネタバレしか書けないです。あたしが一番嫌いな、夢オチ
- by 猫姫じゃ
- 2006/05/01 9:13 PM
原題:A Bittersweet Life イ・ビョンホンは、この作品を"私の代表作"と言ってしまったことに、少しは後悔しているだろうか。それとも公開時のリップサービスと割り切るか・・。 裏社会のボスのために働くホテルマネージャーのソヌ(イ・ビョンホン)
- by 茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり〜
- 2006/05/06 12:43 PM