2012.02.08 Wednesday

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2008.08.16 Saturday

重松清「カシオペアの丘で」読了

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Amazonおすすめ度:

久しぶりの重松清。

2000年になる少し前からたくさんの著作を読んだ。
きかっけは中学入試にあとりあげられる作家ということで「エイジ」「半パン・デイズ」あたりから入り
初期の作品からかなり読み漁った。
2002年度本の雑誌年間ベスト1に輝いた「流星ワゴン」を読んで一区切り。
おまけで「疾走」で読み留め。
重松さんの作品のなかでの「流星ワゴン」の完成度があまりにも高く感じ、その後読む気がしなくなってしまったのだ。

今回久しぶりに読んで、やっぱり相変わらずの重松節という感じがしてしまった。
かかれている内容の奥深いところは違っているにもかかわらず
過去を振り返る旅をしているから・・・。

そしてこれは過去を振り返るタイプの重松作品を読んでいて思うのだが
読み手の置かれた状況によって心が共鳴する部分が違うのではないかと・・・
だからもしかしたら私自身の心がうまく反応できなくて
作品をうまく消化できなかったのかもしれないと思っている。

この作品についての書評を読んでみると「ゆるし」がテーマだと書かれているが
重松さん本人によると「父が子どもに対して何が伝えられるか」というのをテーマとして書いたそうだ。

作品のタイトルでもある
『カシオペアの丘』というのは北海道の北都にある遊園地の名前。
そこはかつて炭鉱だったところで、今年40歳になるミッチョ、トシ、シュン、ユウの4人が小学4年生のときボイジャーを見つけるために登ったときに名前をつけ、遊園地になるようにと願った場所なのだ。

遊園地の園長はトシで妻はミッチョ。とある事件がきっかけでユウが東京から取材に来る。
そしてその映像をシュンがガン告知を受けた日に東京で見た。

無邪気だった何も知らなかった小学4年だった四人にその後何があったのか。
炭鉱だった町ゆえに起こったこと、立場の違いゆえに起こったこと、
不幸な事故、東京であったことなどなど
それぞれの胸の奥底に沈めたままの思い、悩み、苦しみ・・・
そういうもろもろをシュンが早めに人生の幕を閉じるそのときにあわせるかのように
カシオペアの丘で、北都で「ゆるし」「ゆるされる」のだ。

(以下 思いつくままの感想です)

 
なんとなくわかるような気がしつつ よくわからない というのが正直な感想だ。
余命いくばくもないと思ったとき、人は一番気になっていることを解決したいと思うのだろう。
それがシュンにとってはトシのことであり、祖父クラケンのことであったのだろう。
そしてミッチョとのことも・・・

でも、でも、でも・・・・
こんなに過去が複雑な人ってそういないよね?
故郷をすてるほどの過去なんて!

そしてトシが車椅子の生活になった原因は間接的だけれどシュンにあって
大学時代に子どもを孕ませた相手ミッチョが、そのトシの奥さんなんだよ。

ありえね〜〜〜〜〜

そしていっくらなんでも
シュンとミッチョの間にあった出来事を
ミッチョに言わせる夫トシ

ありえね〜〜〜〜

聞くほうもだが言うほうも
わかんね〜〜〜〜〜〜

クラケンさんを恨む気持ち
クラケンさんの気持ち
クラケンさんをゆるす気持ち
このあたりのことは
すごくわかるんだけれどさ〜〜〜〜

う〜〜ん〜〜〜〜〜〜
う〜〜む〜〜〜〜〜〜〜

過去は過去で
今が一番
って言い切れるからできるのかな???

考えれば考えるほど理解できないって思ってしまっています。

こんなにきれいごとで割り切れるほど
人生単純じゃないだろ!

今が一番って言える人っていうのは
きちんと過去を清算しつつ
今を生きている人だと思うんだけどなぁ〜
だから
どうしても違和感を感じる。

過去の出来事を
今現在清算するというのは
ただ単にそういって欲しいだけ
確証が欲しいだけ
そういう風に感じてしまって
どうもいけません。

人は都合の悪いことは忘れる
たとえ真に忘れていなくても
忘れたふりして
前に進んでいる

心の奥底に過去への思いがあって
そこにほんの少しだけ、自分のわずかな一部分を置き忘れていたとしても
そのことすべて
ぜ〜んぶひっくるめて今のその人を形成しているんだって思ってるから私は・・・

そしてシュン夫婦のような愛情がどこかにあるとしたら
すばらしすぎる〜〜〜
絵に描いた餅
って思ってしまう私

だからこの小説のことは
理解できなかったんだって思う。



上巻と下巻の間に
二十数年ぶりにすごく仲良しだった人と再会した。
仲間と一緒に会ったから
すぐに打ち解けたけれど
過去は過去、今は今
同じことでも人によって見る角度は違い
心の中に残っている割合も違う
そんなことを実感したから
余計に上のような感想をもったのかもしれない。

2012.02.08 Wednesday

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書籍「カシオペアの丘で(上・下」いつも4人だった。

「カシオペアの丘で(上・下」★★★ 重松 清 著 、講談社、2010/4/15 初版 (424ページ/ 416ページ 、各680円)                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい←

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